Ossi di Seppia の魅力

世界最古の共和国で世界5番目の小国xイカの骨x日本古来の伝統技法 

OSSI DI SEPPIAのご紹介

サンマリノ共和国発 Ossi di Seppia の魅力をお伝えする為に、特設ページを設けました。 皆様にこのブランドの魅力を知って頂きたいのです。 新規に専用サイトを作っておりますが、そこでも Ossi di Seppia の魅力は伝えきれないのではないか。。。と思いその前にこちらでお伝えします(伝わりますように!)。

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<イカの骨を使った金工技法とは>

ジュエリーとイカの骨、いったいどんな関わりがあるのでしょうか?  現在では効率が悪いため、一般的にジュエリーの製造においてイカの骨を使った技法は使われなくなりましたが、実は1400年前(古代ローマ帝国時代、いやもっと昔の古代エジプトの時代には存在していたとも)から近年まで特に地中海に面した国々ではメジャーな金工技法の1つでした。 「イカの骨」と聞くと日本人の私達はアノ透明な薄い骨を思い浮かべますが、ここで言うイカの骨は、コウイカという種類のイカの骨で、大きいものでは手の平より大きなものまであります。 この骨を半分にスライスし、作品のデザインによって異なりますが、場合によって両面または片面にデザインの型を彫りこみます。因みにフリーハンドです!それを再び張り合わせ固定し、溶解したシルバーを彫りこんだイカの骨鋳型に流し込みます。冷却し固まったところで鋳型からシルバーを取り出し、後は叩いたり削ったり磨いたりして完成形にする製造方法です。

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<なぜイカの骨なの?>

このイカの骨、とても軽く柔らかいためジュエリーの型を彫るのに最適なのです。 しかも高熱に耐えることができるため、熱して溶解した高温の金や銀を流し込む鋳型して使用されてきました。 また、イカの骨には波紋のような模様があり、鋳型として使用すると金属側にこの骨の波紋が移ることから、伝統的にこの模様もデザインに取り入れられてきました。 1400年前の遺跡から発見されたベルトのバックルにも、この骨の模様がみられたことから製造技法が確認できたそうです。 Ossi di Seppia の作品にもハッキリとイカの骨の痕跡をデザインに取り入れた作品や、ほとんど良く見えないものまでありますが、いずれも個体差のあるイカの骨の特徴を活かした唯一無二の作品です! なお、一度鋳型に使用したイカの骨は、2度と利用できません。 作品を製作する度に、新たなイカの骨に作品のベースとなる型を彫る作業から始めますので、同じデザインを量産する現代の方法とは生産効率の面で大きく異なり、この技法が使われなくなった理由が解るような気がしますよね。

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<一子相伝!? 日本古来の伝統技法までも>

こちらの作品をご覧下さい:

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Ossi di Seppia の作品の中に、R/Ossi というシリーズがあります。 この赤い色(緋色)、塗料などで色を塗っているのではありません。  古来日本で茶器や武具に使われた緋銅(緋色銅)という技法を使ってシルバーを赤くしているのです。 本来は加熱処理と冷却法によって純銅を緋色に変色させる技術なのですが、Ossi di Seppia のデザイナーによる独自の発想と研究と実験を繰り返すことで、シルバーを緋色に変色させる技を習得したそうです。この緋色の出方を均一に安定させることは極めて困難で、一つ一つ微妙に色味がことなるところもまた、1品ごとの作品を唯一無二の存在にしているのです。 因みに「緋銅」という技術、かの豊臣秀吉に命ぜられて作った茶道用火鉢以降、京都の鋳物師の家伝の秘術として歴代受け継がれた技術だそうです。

 

<Ossi di Seppia の作品のテーマ>

Davide の作品は、宇宙・海・山・岩・植物や流木など「自然」がテーマです。 カメラマンでもあるDavide ならではの豊かな感性で自然の風景に見た一瞬を切取って作品にしたり、夜空の星に思いを馳せて作品にしたりと、ネーミングに込めた秘密の答えも含め大自然のように私達の想像を遥かに超えてきます。 自然の優しさや荒々しさとイカの骨の特徴を残すために、作品の殆どは必要以上に研磨してないのも特徴です。アクセサリーに、均一さやピカピカツルツルで着け心地の良さを求める方には不向きかもしれません。独特な雰囲気を楽しんで頂きたいです!

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<細部にまでこだわり尽くした作品>

イカの骨や緋銅のみならず、Ossi di Seppia のデザイナー Davideのこだわりはまだまだあります。  

☆シルバージュエリーを部分的に硫化させて黒くする技法を使ったり

☆ジュエリーを包装する箱(ケース)まで、テーマ毎に自分でデザインし失敗を何度も繰り返しながら納得のいくケースを自分で一つ一つ手作りしてます。物凄く非効率!

☆作品には一つ一つネーミングされてますが、実はこのネーミングには隠された意味が込められています。しかし Davide は敢えてこの意味を公開しません。作品を気に入って身に着けてくれる方に想像して答えを見出して欲しいそうです。この辺りも細かいこだわりを感じます。

☆ブランド名の Ossi di Seppia、検索するとイタリア人なら知っているという著名な詩集と同名なのでこちらが先に検索結果で上がって来たりします。ブランド名にはこの詩集を掛けているのかと聞いたところ Davide はこう言いました;

「YES」と言うとカッコ良く聞こえるが僕は「NO」と言うんだ。僕の作品にはイカの骨が不可欠であり、イカの骨を使う作品だからシンプルに"Ossi di Seppia (イカの骨)”と命名したんだ。

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*皆様に早く作品をお見せしたいのですが、Ossi di Seppia 専用サイトを作成しますので、もうしばらくお待ち下さい!

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